サイディングの目地のシーリングは必ず２面接着で仕上げるのが基本になります。

２面接着とは、目地底は接着せず左右２面のサイディング小口のみの接着のことをいい、３面接着とは、これに目地底も接着した施工のことを言います。

普通２面よりも３面接着しているほうが強いように思われますが、最初に書いたようにサイディングの目地シーリングは振動や建物のねじれ、膨張と収縮の繰り返しなどで常に動いています。

シーリングが目地底に接着していた場合、シーリングが目地底で引っ張られるため、左右どちらかの小口がこの動きに追随できず片方のシーリングが剥離しやすくなります。

サイディングのシーリング改修で目地の施工は、現況のシールを撤去して新しく充填する打ち替え工法は必須の工程になりますが、撤去時にボンドブレーカーまで剥離する場合があります。

ボンドブレーカーが剥離した状態でシーリングを充填して仕上げた場合、剥離している箇所は３面接着で仕上がるため早期に剥離する可能性が高く、せっかくの工事が台無しになる可能性が高まります。

この場合必ず別途用意したボンドブレーカーを貼付してからシーリングを施工します。

ちょっとしたひと手間ですがこのまま施工する業者も多く、特にシーリング工事を塗装職人が施工する塗装店などはそもそも知識がない場合があるため要注意です。

又、シーリング材も高耐候性で１成分型低モジュラスの材料での施工がいいと思われます。